そばにいてくれたからⅢ




「でも無理はしないでくださいね」


「いいんだよ、誰かに話したかったからさ」



その言葉は進二さんの弱音に聞こえた。



「俺が大学のときに光江と出会ったんだ、そして大学卒業してから光江と結婚した」


「そうなんですか」


「んで何年か経って桃が生まれた、俺と光江は嬉しかった」



進二さんは切なそうな笑みをした。