そばにいてくれたからⅢ




「でも有菜ちゃん悪いね、わざわざこんな時間まで」


「いいんです」


「なんか飲み物あげるから座って座って!」


「はい」



進二さんは立ち上がってキッチンの中に入った。


あたしは席に座ると香水のにおいを感じだ。


きっとここに元奥さんが座ったんだ。