そばにいてくれたからⅢ




「桃のやつ家出したのがその理由だとよ」


「まったく、あの子ったら…」



元奥さんはほおづえをついた。


呆れた表情をする。



「そういうところがあなたに似てるわね」


「そっか?」


「桃は進二のことが大好きだからね」