「有菜さんを家に帰してください」



礼羅はいきなり座って土下座した。



「ちょっと、なんなの?」


「俺が勝手に連れ出したのは謝ります」



礼羅は顔を上げようとしない。



「最初はひどいこと言う人かと思いました」


「礼羅…」