そばにいてくれたからⅢ




「お母さんが何言うかなんてわかっててもいいから帰ろう?」


「うっ…」



あたしは涙が出てきた。


すると礼羅は優しく抱きしめてくれた。



「俺が一生そばにいるから」


「れ…」


「離れなんかしないからよ」


「…うん」