げっ、器用なヤツ。


目を冷たく光らせ、あごをクイっと突き出し、手でシッシッと追い払う。


そこまでされたら、さすがのあたし達も…っていうか、さすがのあたしも、退散せざるをえなくなって、


「減るもんじゃなし。
けっちぃな、清水祐都」


ぶぅぶぅ文句を言いながら、屋上を後にした。