そう思うと、苦しくて。


悲しくて。


雪が降る寒い中、ずっと立ってたこともあって、あたしはその夜から熱を出してぶっ倒れた。


「あー、学校行くの、かったるいな」


前は翼くんに会えるのが楽しみで、熱が出ても学校を休むことはなかったけど。


最近は、祐都に会えるのが楽しみで、学校を休むことはなかったけど。


「もう、いいや。
面倒くさいっ!
休んじゃえっ!!」


あたしは布団をひっかぶって、丸まった。