オレ様婚約者と甘いKiss【完】

そんな冗談を言いつつも、


「祐都だったら…
ありえるかも」


こすり合わせる手の動きが止まる。


「やば。
そうなったら、おウチに入れてもらえばいいかっ♪
なんたって、あたしは、婚約者様なんだから――っ」


そんな冗談で気を紛らわせていると――…


「あ、雪」


暗くなった空から、白いふわふわした塊が落ちてきた。