オレ様婚約者と甘いKiss【完】

正確には、門の向こう。


あたしの目の前を横切った人影は、迷わず赤い車に近づいて――…


後部座席のドアを開けると、背中に背負っていた大きな袋をドサっと投げ入れた。


「さすがだな。
今年も、相変わらずか」


翼くんは、感心したようにちょっと笑ったけど――…。


あたしは、全然笑うような気分じゃなかった。