「ねぇ、瑠衣?
それって、本当に夢だったのかな?
夢にしては、リアルじゃない?」


心配そうに眉根を寄せたのが、梨果。


「冗談!
夢じゃなかったら、なんだっていうの?
あたしは、あんな遊び人と婚約するつもりは、これっぽっちもないっつ―の!」