オレ様婚約者と甘いKiss【完】

わなわなと震える口元からは、そんな言葉が漏れ出る。


「別に。
バカにはしてねぇけど、同情はしてる」


「んなっ!」


「ほら、借りてけよ」


「…と…届かないからいい」


それは、あたしにとって、精一杯の強がりだったけど――…


「ふーん、なら。
これで届くだろ?」