「そりゃ、そんなことわかんないけど――…」


「だったら、瑠衣。
このまま清水くんと婚約しといたほうが、絶対いいって」


「…なんで?」


「瑠衣パパが、また次の婚約者を連れてくるだろうから」


「…えぇ――っ!?」


あたしの叫び声が体育館に響きわたった。


「瑠衣っ…
シーシー!!」


茜があたしの口を押さえたけど、時すでに遅し。


あたし達は、体育の授業をサボっていたのがみつかって、体育の先生にこってりしぼられた。