「あの…
えっと…
翼くんっ…
あたしっ…」
部屋着の裾をぎゅーっと引っ張って、目をぎゅっと閉じて、“ごめんなさい”そう断ろうとした。
でも、それよりも早く――…
「小沢さん。
本当に祐都と婚約したの?」
翼くんの張り詰めた声が、耳にすべりこんできた。
「やめとけば?」
「…え?」
えっと…
翼くんっ…
あたしっ…」
部屋着の裾をぎゅーっと引っ張って、目をぎゅっと閉じて、“ごめんなさい”そう断ろうとした。
でも、それよりも早く――…
「小沢さん。
本当に祐都と婚約したの?」
翼くんの張り詰めた声が、耳にすべりこんできた。
「やめとけば?」
「…え?」

