オレ様婚約者と甘いKiss【完】

「あの…
えっと…
翼くんっ…
あたしっ…」


部屋着の裾をぎゅーっと引っ張って、目をぎゅっと閉じて、“ごめんなさい”そう断ろうとした。


でも、それよりも早く――…


「小沢さん。
本当に祐都と婚約したの?」


翼くんの張り詰めた声が、耳にすべりこんできた。


「やめとけば?」


「…え?」