これが噂の濃厚チューかぁ。


さっき食べ終わったお弁当箱を胸に抱きしめて、


“あたしも、小野寺翼くんへの告白がうまくいったら、こんな風にキスされちゃうのかな?”


ごくりと生唾を飲み込んで、事の一部始終を目に焼き付けようと、さらに目を見開いた時――…