「茜~」


友達思いの茜の言葉に、ダーっとこぼれ落ちそうな涙をこらえて、あたしは茜にしがみついた。


「大丈夫。
たとえ瑠衣が、婚約破棄したいって言ったとしても。
瑠衣パパなら、きっとわかってくれるから」


「茜~。
茜~。
茜は、本当のお姉ちゃんみたいだよ~。
ありがとう~」