「…っ」
言えよ、って言われても。
男の子の名前を呼び捨てにしたことなんて、今まで一度もないし。
それに、恥ずかしくて言えるはずがない。
それなのに――…。
「オレの名前、おまえこれから何十年も呼んでいくんだぞ?
わかってんのか?
瑠衣?」
言えよ、って言われても。
男の子の名前を呼び捨てにしたことなんて、今まで一度もないし。
それに、恥ずかしくて言えるはずがない。
それなのに――…。
「オレの名前、おまえこれから何十年も呼んでいくんだぞ?
わかってんのか?
瑠衣?」

