「俺が那美を諦めるように、お前も水樹ちゃん諦めろ」 ものすごく寂しそうな目で雄二は訴えてきた 「お前は、俺より先に知ってただろ?俺たち4人は誰一人報われていないことをさ...」 あぁ...、なんて残酷な運命なんだろう 好きな人のために好きな人を諦め、互いに違う人と向き合う なぜ、好きなもの同士が向き合えないのだろう... 「俺は、水樹ちゃんを好きになろうと思う。いいよな?」 力ない声で聞く雄二に俺は不覚にも泣きそうになった