「卓斗、ちゃんと那美を大切にして!」


「ノックしてから入れっつってんだろ」


水樹に、那美ちゃんと付き合い始めたと言って、5日たったある夜、いきなりそう言って俺の部屋に飛び込んできた水樹


「他の女たちなんかと、那美は違うんだからね」


「そんなのわかってる」


わかってるからこそ、どう接していいかがわからない


どうすれば、傷つけず付き合えるのか...


って、もうとっくに傷つけてるか。


それに、毎回思うのが、俺はどうして水樹の友達を選んでしまったのか


「だったらさ~」


あんまり、俺を責めるなよ


誰のせいで、他の奴をまともに好きになれないと思ってんだよ



俺は、こんなにお前が好きなのに