「那美じゃね?」


その声に、那美と同じく反応してしまった私


「げ、雄二」


嫌な顔をする那美とは裏腹に、私はその人を見てドキッとした。


だけど、私は気づいてしまったの


あなたの視線の先にあるものを


だから、


「俺ら抜けるんで」


そんな私の双子の兄である卓斗の言葉に、私はビックリすると同時に、連れているのが那美だったから、心の中でチャンスだと思った


卓斗に那美を落としてもらって、悪いけど雄二君には那美を諦めてもらお。


そうすれば、雄二君は私のもの