「2番でもいいから、彼女にして下さい」


目の前の女の子に、そう言われた


正直、こんなこと何十回も言われた


俺には、慣れてる言葉


なのに、なぜかこの子にそんなことを言わせてしまった自分が惨めで、胸の奥が潰されるように痛んだ


「...好きです」


那美ちゃんは、潤んだ瞳と真っ赤にした顔を俺に向け、そう言った



ズキっ..


俺は、こんな純粋な子に何てことをしてしまったんだろ


「わかった」


なのに、俺からは裏腹な言葉が漏れる