家に着くと、卓斗の手が私の腕から離れる


「今日は、ゆっくり休め」


笑顔でそう言う卓斗に、また涙が溢れる


ごめん。ごめん。卓斗の気持ち、全然知らなくて、勝手にはしゃいで、好き勝手やってて、


「ごめんなさい」


やっと出た言葉。


言い足りないのに、他に言葉が出てこない


ゆっくり私の頭を撫でる卓斗の手が温かい



どうしてあなたは、そんなに優しいの??


...バカ卓斗のくせに。





その1週間後


卓斗は家を出て行った