「今の俺たちは、いろいろと過剰すぎる。感情だったり、行動だったりな」


水樹に言い聞かせるように、水樹の頭を撫でながら、卓斗君は続ける


「10年後とか20年後。もし、再会することがあれば、この恋を笑い話にできるぐらい、俺たちはいい恋をしていると、俺は思うんだ」


「それは、この中でじゃなくて他の出会いってこと??」


私の問いかけに、頷く卓斗君


その目は、もう決心した目だった