「...嘘だよね、卓斗君」


目の前には、ラブホテル


隣には、笑みを浮かべる卓斗君


「ついてきたのは、那美ちゃんだよ?」


「だって、私たち今日会ったばっかり」


たじたじの私を見て、卓斗君はクスリと笑う


「もしかして、初めて?」


一瞬にして、顔が赤くなったのがわかる


言葉も出ないほど、照れてしまった私


「優しくする」


卓斗君は私の手をまた引いて歩き出す


その手に引かれ、私は歩き出してしまった