はぁあ...最悪だ... 私はその場にしゃがみこんでしまった どうしよう...このまま受験会場に行けないよ... 「大丈夫?」 聞きなれない声が聞こえ顔を上げる 「具合でも悪いの?」 見るからに、スポーツ少年だった 「あ~、膝痛そー...」 彼は私にそういうと、私の前にしゃがむ 「乗って」 別に歩けないわけじゃなかった ただ伝線したのが恥ずかしかっただけなのに、彼は真剣な目で私を見てくる そして...