思い出すのは、那美のことだけ


笑った那美、怒った那美、いばってる那美、悲しそうな那美、泣いてる那美、一生懸命な那美、嫌な顔をする那美、たまに俺を見つめてくる那美...


全部可愛くて、そのすべてをこれからも俺だけが見続けるのだと、そう思っていた俺にとってこの現実がやってくるとはわかってたはずなのに、悲しくて..悔しくて...


「...那美..」


ブー..ブー...


そう呟いた瞬間、俺の携帯が鳴った