「よし、君にはこれからここで働いて貰おう!」 近藤さんは屈託なく笑ってまた嬉しい事を言ってくれた 「近藤さんがそう言うんだったら仕方ねぇ。しかし、お前の意思も聞きたい。どうする?」 土方さんも何だかんだ言って優しく笑っている。 私は袖でゴシゴシ目を擦って涙を拭い精一杯笑って好意に応えよと思った 「精一杯、働かせてもらいます!」 突然過ぎて行く当てもなく、未来への帰り方も分からない 顔には出さなかったけど、考えないようにしていたけど、心の奥底にあった不安をこの二人は消してくれた。