なんでって…


君が…………やからに
きまっとるやんけ





突き放してたんはな?


ボクと一緒におると

君がいじめられんの

しっててん


頑張ってかくしとるの

見んのつらーなったんよ



ホントは君のナイトで
いたかってんけど




あー家ついてもーたわ


「奈子、泣き止んだん?」



「うん」



そんなに名残惜しそうに
袖離すから
手ぇつかんでもーた

「ゆいと?」



煙り水晶のような
まんまるくクリッと
茶色い目でみあげてくる



あーあかんあかん!



無自覚ってこわいわー


「ほな、はよ家入りぃ」