【逞】




「凛様のお支度が整いました」



ガチャッ



ドアからでてきた凛は長い髪をお団子にまとめ、ピンクの花柄のワンピースとよくにあっていた。




ドキッ




心臓が跳ねる音がした。




・・・くそっ。可愛すぎるだろ。



「逞...。遅くなってごめん!!」



知ってる。こいつは俺が好きじゃないと。


結婚するのは俺の一家の強制であって凛の意思じゃない。