「愛するって事」なんて云うと、馬鹿馬鹿しいとか白々しいとか想ってしまう反面、一人の部屋で薄暗い蛍光灯の下に自分をおいた時、誰しもが考える事ではないでしょうか...

いや、今のあなたでなくても、遠くのあなた...若かりし日のあなた...いえいえもちろん現在のあなたであっても不思議ではありません。

只、多くのそんなあなたは、日々のあわただしい生活の中に埋没し、考える事を停止しているだけではないでしょうか...

でも僕はそんな中でも、臆面もなく、その事に向き合ってみようと想いました。

 どこかから聞いた話だと思うんですが、「愛することは相手をよく知ろうとすること」だと云うのがありました。
まさに本質をとらえているように感じました。

恋愛と限定しなくても、好きになると自然と相手の事を知りたくなるでしょう...そして、自分が何をすれば相手が喜んでくれるかを考え、そうしようと努力すると思います。

それが「愛」に発展するには、「よく」ということがあらわしている「もっと」と想う心がそうさせるのではないでしょうか...

誰よりも君を知ることが、誰よりも君を想うことになり、誰よりも君を愛することになる...

只、その「よく」は「欲」にもつながり、破綻の原因にもなりうる危険なものでもあると思います。

 人はいろんな面を持っています...うわさや先入観で判断する人も多いでしょうが、そんな一面だけをみた評価なんて、クソクラエですね(笑)...

只、それゆえに見られたくない、触れられたくない一面を持ち合わせているのも真実なのかもしれません。

そんなとこにいくら知りたい一心でも、入り込もうとしたら、その愛ははかないものになってしまうでしょう。

人の「欲」は際限がなく、それによって進化を遂げて来たとも云えるわけなんですが、「もっと」と想う心の「歯止め」がそこには意識的に要るのかもしれません...いえ、きっとあるべきでしょう。
それが、「人は完璧ではなく、誰もがイタミを持っている」と云う事につながるんだと想います。

そこまでを含んでの「知りたい心」があれば、愛は必ずやってくると思います。

言い換えれば、「愛は優しさ」といえるかもしれませんね...

優しい心で相手を知ろうとすれば、すべてがいい方向にいくような気がします。