王子様の下僕






こんな家族が羨ましい

飯をたべながら俺は思った

毎日どんなに腕のいいシェフの
飯を食べてもちっとも美味しい
と感じないからだ

それは小さいころから
ずっと親は仕事ばかりで

幼児期の記憶は
いつもひとりで遊んでいるものばかり

幼稚園に通ったが馴染めない

みんな手をひいて幼稚園に連れて
行くのは親なのに

俺は運転手に幼稚園の前まで送ってもらって

それからひとりで幼稚園に入っていた