王子様の下僕






「誰もアンタの家に住ませて
なんていってないから
それに高校には寮があるし
そこに住めばいいもん」

アホかコイツ…
高校の寮は今満室で住めねぇんだよ
配られた資料にそう書いてあったろ

まぁいい…「そうか」とだけ言うと

ブタ子の親父も
海外支店移動は時間の問題だったからな
これで終止符が打てる

そう思って俺は機嫌良く笑っていた

笑いながら言った内容を思いだしていると
すぐに俺は後悔した

もう少し素直に
"親の転勤が決まっていた"

そう伝えれば良かった
意地悪し過ぎてしまったと

「…話し合ってくれば?」

不器用な俺はこれを言うのが精一杯だった