王子様の下僕






あの頃の約束を思い出して
俺は最近、進路に悩んでいた

だからだと思う

「桜羽学園に来いよ
白凰(ハクオウ)学院は金持ちばっかで
つまんねぇだろ」

そう叔父が声をかけてくれたのは

白凰では駿河グループの御曹司
としてしか自分を見てもらえないのが
十分わかっていた

まだ駿河グループを継ぐか
決めてもいないのに

そんなところに行くのは
不憫と叔父は感じたのだろう

親父は俺に感心がないに等しい接し方で
駿河グループの傘下なら
どこでもいいらしいから

桜羽学園に決めたんだ