王子様の下僕






とにかく人がいない所へ
必死に走り続けると

いつの間にか屋上に着いていた
しばらくの間はとことん
泣きじゃくってすっきりすると

ポケットにしまっていた手鏡を見た

目は少し赤くなっているけど
他は変わらない

ウォータープルーフの化粧品を
使ってもらっていてよかった

ホッとひと安心をして
目薬をさそうと上を向くと

知らない男の人が私を真上から
覗き込んでいた