人魚姫は籠の中で。







『…俺の名を呼べ』



『……ヴィアン』




『…ん』




そう短く返事を返した彼。



目を細め私を見つめる美しい瞳は優しさが滲んでいたように思う。


そして、私の頬を親指で撫でた後


『…いってくる』



そう言って出かけて行った。