風が止み、ゆっくりと目を開ける。 海は先ほどと変わらず穏やかに波を立てていて。 さっきの強風は何だったのかな…体が吹き飛ばされるかと思った。 「地上って…不思議な所ね」 なんて瞳を輝かしてキョロキョロする私に声がかけられたのは突然。 気配すら感じなかったのに。 「……お前は、誰だ?」 低くて響きのある声が私の耳に確かに届いたのー…。