「では、浅野さま城南学院はわかりますか?」
「あ、はい。」
「では学校は4時には終わります。門の外でお待ちいただいてよろしいですか?」
「わかりました」
東堂の説明を聞いて浅野さまは自分の生徒手帳にメモをしていた。
普通の恋愛…
浅野さまとだったらできそうな予感がする。
書き終えたのを見て
「では迎えの車が来たようですので」
東堂はペコっと浅野さまにお辞儀した。
「あ、はい」
「では浅野さま、バイト頑張って下さい。後でメールいたしますわ」
「はい、待ってます」
小さく手を振る浅野さまを見て嬉しくなってわたしも手を振った。
.

