「え?!」
浅野さまはビックリしたのかわたしをジッと見つめた。
な、なんだか恥ずかしいわ。
わたくし人生初の告白だもの。
「浅野さま、慰謝料払えないのならば美玲お嬢さまの彼氏さまになっていただけますか?」
東堂はわかりやすく言った。
わたしの言い方ではダメだったかしら…
心配になってきましたわ。
「え、あ、えーっと…」
困ったように浅野さまはモゴモゴしている。
「浅野さま、お嬢さまはあなたに一目惚れしたようです」
念を押すように東堂はにっこりと笑って言った。
「え!?」
浅野さまはビックリしたようだったけど、わたしも同時にビックリした。
「ちょっ!東堂!それは言わない約束じゃない」
東堂はしてやったという顔をしていた。
一目惚れっていうか…
もう!東堂の馬鹿!!
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