お嬢さまとの365日






学校に着くと門の所には先生達が並んでいる。



「おはようございます、花園お嬢さま」

「おはようございます」

ニコッと微笑み返す。

「それでは、いつもの時間に迎えに上がります」

「ええ」

東堂はペコっと頭を下げ車に乗り込んだ。



同時に

「美玲ーーー!」

呼び声が聞こえたかと思ってキョロキョロと辺りを見る。

「美玲こっちこっちー!」

上を見ると窓から樹さまが笑顔で両手を振っている。



ため息をこぼす。



こんな馬鹿な人と結婚なんて…
東堂の方がしっかりしていて頭もよくて…



「おはようございます」

作り笑いをして軽く手をあげた。





.