お嬢さまを見る。
顔を赤らめチラチラっとこっちを見ている。
普通に可愛いもんな~
「俺なんかでいいんですか?」
そう言うとお嬢さまは俺のそばに来てギュッと俺の両手を握った。
「わたくしは浅野さまがよろしいのです!わたくしではだめですか?」
上目遣いで言ってくるお嬢さまは可愛すぎだ。
ためなわけないじゃないか。
むしろ、ありがたいような。
「あ、じゃあよろしくお願いします」
ペコっと頭を下げる。
「きゃあ~~~東堂!やったわ!」
ぴょんぴょん飛び跳ねて東堂さんに抱きついた。
「お嬢さま、気軽に男の人に抱きついてはいけません。浅野さまが勘違いしてしまいますよ?」
優しくお嬢さまを突き放した。
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