お嬢さまとの365日






「え…?」

戸惑う俺にお嬢さまは変わらずニコッと笑う。



「慰謝料、払っていただけますか?」



俺の中の血の気が一気に引いたのがわかった。



「え…」

パッと手帳から手を離す。

「いくらくらいですか…」



ドクンドクンと心臓の音がドンドン加速する。

あぶら汗も額から流れ、次第に震えも出てきた。






「わたくしは浅野さまと恋がしたいです」








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