いてぇ…
体に力が入らねぇから、次に女が何をしてくるか分からねぇ。
俺が痛みに顔を歪ませていると、ぐいっと髪を上に持ち上げられて顔をあげさせられた。
『怖い顔』
女は一言俺の顔を見てそう言った。
雲に隠れていた月が露になる。
微かな光で、女が妖艶に笑う顔が頬に血がついてる顔が見えた気がした。
そんな女の顔を見て、ふっと【血濡れの死神】この言葉が頭に過った。
まさか…
でも、闇姫は男じゃ…ねぇのか…?
俺は混乱したまま、女が拳を一発俺の顔面にぶちこんできて俺は意識を失った。
でも、俺は意識を失う前に【闇姫】【血濡れの死神】まさにこの女の為にあるような言葉に思えたんだ。