『ち…近付くな…っ…』


俺の中の何かが警報をならしている。


【危険】だって



『何時だか聞いてるだけなのに…』


『来…るんじゃ…ねぇ…』


『まぁ、いっか。





殺っちゃってもいい?』



女がそう言った瞬間


腹部に激痛が走った。


『がっ…はぁはぁ…』


『まだ終わらねぇよ?』


今度は顔面全体が潰れるような傷みがきた。


一瞬すぎて一体何が起きたか分からなかったけど、痛みが少し収まってから分かった。


女が頭に踵を勢いよく落としてきて、その勢いで地面に顔面がぶつかった。


鼻折れたな…


口に血が広がる。

地面にも広がっていった。