「あ?……そーいやいつだったけなぁ~。」

一膳は眉間に皺を寄せて昔の事を思い出してるようだ。

そして

「あ!…思い出した思い出した」

眉間の皺がとれてスッキリしたかの様な顔でこっちを見た。


「いつなんだよ?」


「あー…懐かしいな。俺がさ家に帰らず喧嘩ばっかしてた時だよ、その時に光に救われたんだ。」


救われた?


一膳は話をやめずに続けた。


「俺はあの時の光には本当に感謝してる。喧嘩ばっかしても胸に穴が空いたような気持ちばっかだった俺に…。」


そこで一膳は言葉をとめてポケットをガサゴソ探り出した。