私は眠っている栄留の腕を掴んで手を握った。


栄留…

よく頑張ったな…


それだけ心の中で呟いて最後にギュッと力を込めてから握っていた手を離した。


「…倉庫にもどるぞ」


私は扉の方に向かって歩き出した。