ずきっ




ずきっ




幸次が「総長これが俺のバイクです!」と嬉しそうに振り向いた。


その瞬間


ぐらりっとあたしは崩れ落ちて行った。




「うっ・・・」



頭が痛い痛い痛い痛い


痛い



「総長!?」

幸次が慌ててあたしに近づいてきた。


それから何分たったのか分からないけど痛みは治まった。



心配してる幸次に安心させるために
「もう大丈夫だ」と声をかける。

「で・・・でも・・・!」

「このことは他のみんなには黙っといてくれ」


「・・・え、でも」


「お願いだ」

あたしが幸次の眼を見て頼むと

「・・・・わかりました」としぶしぶ了承してくれた。