がちゃっ

「加那!おいてくなよ!」

奏は息をきらしながら入ってきた。

「・・・お前遅すぎだろ」

「・・・ポリに止められた」

闇龍の副総長がポリにとめられるって・・・。

雅がボソッと「だっせぇ」とつぶやいた。


「仕方ねーだろ。そのポリが松山だったんだよ」

「松山か・・・それはどんまいだな」

「だろ?」

「あぁ」

あの人は優しい人なんだけど怒ると恐いし、それととにかくしつこい。

普通のポリならバイクで逃げまくって、もう無理だなと思ったらあきらめるのに

松山は・・・追いかけてくる。

奏が昔の事を思い出すように上を見ながら

「俺・・・そーいや昔バイク乗ってる時スピード出しまくってたら松山に見つかって・・・あいつ後ろからパトカーで、わざとぶつかってきたなー。あれはびびった・・・ポリがそんなことしていいのかよって話だよな」

といった。

それを聞いていた雅が珍しく顔を青ざめていた。

「さすが・・・松山だな。んでも松山には感謝してるけどな」

「まーな」