「ほな、俺柚斗達の所に行ってくるわ」
「あぁ」
明希が教室から出て行ってあたしは又机に顔を伏せた。
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「なんか案外何もおきねぇな・・・」
「何が?」
「いや、なんか学校に行ったら誰かに喧嘩売られるかと思ってた。」
「ふっ」
「何わらってんだ?奏」
今あたしは学校が終わってから奏と一緒に倉庫にバイクで向かってる。
「いや、全国№1の族の総長にそんな簡単に喧嘩売る奴いないと思うぜ?」
あぁ・・・確かに
「そうだな」
「だろ?喧嘩を売れば反対に返り討ちにされるのが落ちだろ?」
「まぁな」
「それにもし加那が負けたとしても・・・闇龍がいるからな?闇龍を敵に回すってことになるしな」
「・・・俺が負ける?ありえねぇ」
「もしもの話だろ?だから簡単に喧嘩を売る奴は馬鹿しかいねぇと思う。何も考えてない奴とかな」
「じゃあ反対に言えば俺に喧嘩売ってくる奴は・・・馬鹿もいるかもしれねぇけど馬鹿じゃない奴もいるってことだよな?」
「そう・・・だから加那気をつけろよ?」
奏のその言葉に思わず笑ってしまう。


