「加那ではなく要が闇姫だと思われているらしいです。」
「ま、どっちも私だけどな」
「なんで？闇姫の時はほとんどが加那の時じゃねぇか？」
「あぁ、確かにそうだ。奏の言うとおり・・・。けど、学校でお前と隼人とこの前第二情報室で喋ってる内容を聞かれたらしい」
「第二情報室・・・もしかして金狼と同盟を組むって話の時か？」
「あぁ・・・」
あたしがそう答えると
「はぁ・・」
と奏が溜息をついた。
「もっと俺が周りに注意しとけば」
「そんな気にすんな・・・それにバレても別にいいんじゃねぇかと私は思う」
そのあたしの言葉に全員があたしに注目する。
「それは・・・加那さんやばいんじゃ」
蒼までもが少し焦ってる。
「・・・そっちの方が行動しやすい」
「・・・でも」
「それに、要はどっちみち私だ。いずれにせよいつかは加那が闇姫だってバレるかもしれねぇ。一々そんな事考えていたら霧がねぇし動きにくい」
「加那さん・・・」
「ま、要が闇姫だと思われてるならそう思わせとけばいい。それに私はそこら辺の奴等に負けるような柔なやつじゃない」
