「で、なんかあったのか?」
「まぁな・・・ちょうど全員揃ってるし調度いい」
「何があったんだ」
奏の眉間に皺がよる。
あたしは奏から蒼に視線を移した。
蒼は意味を理解したのかコクンと一回頷いた。
「僕が話しますね」
あたしが話すより蒼が話した方が分かりやすいだろう。
「簡単に言うと闇姫の正体がばれました」
・・・簡単に言いすぎだろ。
「「「はぁああぁあ!?」」」
幹部室に奏と優也と雅の叫び声が響きわたった。
「うるせぇ・・・」
あたしはボソッと呟いたのに
「うるせぇじゃねぇだろ!?」
奏には聞こえていたらしい。
「なんでばれたんだよ!?」
「それを今から話すんです。奏は少し黙ってください」
「・・・。」
「まぁ、闇姫の正体がバレたのはバレたんですけど・・・加那が闇姫ということはまだバレていません。」
その言葉の意味が解らないのか奏と優也と雅の頭の上にはハテナマークが浮かんでいた。


