ガチャ
「あれ?加那さん?」
一番最初に目に飛び込んできたのは雅だった。
「雅・・・」
雅に声をかけようとした瞬間
「加那!」
さっそく優也が嬉しそうな顔をして飛びついてきた。
「おわ」
後ろに倒れそうなのを後ろにいた奏が支えてくれて「ほっ」とした。
「こら、優也離しなさい」
そこで蒼が優也に一喝する。
しぶしぶ優也も「はーい」と言いながら離してくれた。
あたしはそのまま自分のソファに座る。
そして、ウィッグをゆっくりととる。
バサッと自分の髪が露わになる。
「ふぅーやっぱこの方が楽」
「だろうな」
奏がフッと笑った。


